※一般的な植物のはたらきを書いています
✦アロマ成分
───────
シトロネロール、ゲラニオール、ノナデカン、ネロールなど
✦体への働き
───────
・鎮静作用
・催淫作用
・抗菌・抗感染作用
・神経強壮作用
・強心作用
・傷跡を癒す
・スキンケア(肌の老化やくすみ)
・免疫系
・肝臓の浄化
・月経不順と月経痛
・月経前症候群
・過敏性腸症候群に
・アンチエインジングケア
✦ 心・スピリットへの働き
─────────────
・幸福感
・愛のパラダイムへ導く
・心の傷を癒す
・不安感を解消(抗うつ作用)
・不眠を解消
・ストレスケア
・心の鎮静
・魂を温める
✛ ノート ✛
─────────
ダマスクローズは、耐寒性の落葉性低木です。枝葉を広げて樹高2mに育ちます。灰緑色の葉をつけ、芳香のある二重の花を咲かせます。つぼみはピンク色ですが、しだいに退色して白に近くなります。
主に南ブルガリアのバルカン山脈のバラの谷において栽培されています。
およそ250種の異種と10,000種を超える交配種が存在しますが、一般的に香料のために蒸留されるのは30種のうち、わずか3種ーフレンチローズ、キャベジローズ、ダマスクローズのみ。
フランスで生産されるローズ油のほとんどは、キャベジローズを溶剤抽出した「アブソリュート」ですが、水蒸気蒸留による精油とは違って、毒性のある溶剤が残留されているため、一般的に治療には勧められません。
とはいえ、水蒸気蒸留法により1gのローズオットー(最高級ダマスクローズ)を得るには2000個のバラが必要であることから、大変希少で価値あるものだということが分かります。
ギリシアの女流詩人サフォーは、バラを「花の女王」と呼びました。優しく、このうえもなく甘い芳香には価値のある薬理作用があります。
ペルシアやエジプト、インド、ギリシア、ローマの古代文明においては、薬と香料に珍重され、その伝統は今日も受け継がれています。
東洋医学ではバラの性質は涼性と湿性。熱や炎症を清め、体の陰気を補うのを助けます。感染による炎症症状と、不安や落ち込みにも一般的によいとされます。
ローズ油には肝熱を冷まして調整する働きがあり、イライラや緊張、頭痛、便秘を引き起こす肝熱のうっ血にも適しています。胆汁の流れを改善し、吐き気を鎮め、胆のう炎を改善する助けになります。
気滞とお血による月経不順と月経痛にも、ローズ油は役立ちます。長く定評のあるローズ油の子宮強社作用は収れん作用と止血作用とともに働き、月経過多症によく、サイプレス油とゼラニウム油を調合するとさらに効果的です。
またローズ油は、皮膚の炎症や乾燥があったり吹き出物やおできになにより効果的です(クリームやローションにして使用)。ローズウォーターにも敏感な乾燥肌をいたわり、整える作用があります。
心(しん)を穏やかに強壮するローズ油。ローズ油は心を鎮静させ支えます。心陰(心の陰液)を補い、幸福感をとり戻す助けをします。神経過敏によるイライラや不眠、動悸にも効果的です。
バラは伝統的に愛のハーブの象徴とされ、ギリシアの愛と美、豊穣の女神アフロディーテに捧げられていたとされます。魅惑的なフローラル調の官能的な香りがあるローズ油には豊かな催淫作用があります。ダマスクローズは神聖なバラ、世界に向けた神の愛の象徴でもあります。
バラの慈愛の力は、心の傷を癒す作用となって表れます。拒絶や喪失を経験し、自己を愛して育む能力が傷つくときに、ローズ油は甘く、優しくなぐさめて「神」の緩んだ糸をひきしめます。傷を負った冷えた魂を温めながら、ローズ油は絶望の深い淵にも触れ、信頼感をとり戻させ、再び愛を抱くことを可能にさせてくれます。
まさに、愛に満ちた植物、ローズ!なのですね。そして性別問わず愛されているローズ。
私もこの上なく大好きな精油です。
⁂ 植物の特性や研究データ等に基づき、伝承、心と体への影響について記述しています
⁂ 参考・引用文献
・Wisdom of the Earth精油リファレンス&ガイドブック(日本語翻訳版)
・スピリットとアロマテラピー(ガブリエル・モージェイ著)
・アロマテラピー精油事典(バーグ文子著)